もの置き場

日々の妄想とかを雑にまとめたブログです。 初めての方はaboutページをご一読お願い致します。

140字小説

 

 

 

SAY YES TO THE DRESSに確実に影響されました

 

サブブログ

やはり、小説は小説で分けたかったので、サブブログを開設しました。同じアカウントから作成したので、どうなってるのかは詳しくわかりませんが、こちらが本ブログとなるのかなぁ?ゆるーく、なんか書きたいと思ったら向こうのブログに書かせていただきます。

http://talkaboutsomething.hatenablog.com/entry/2018/02/19/135541

また、独り言カテゴリの記事はこちらでは非公開にさせていただきます。

140字小説

全く気に入ってはいないんですけど、お久しぶり記念に載せておきます。二次創作もしたい……

MEDIUM始めました

medium.com

このブログに日記的な独り言を書いていくのもなんだかなあと思ったので、新しいサービスに手を出してみました。Medium、ツイッターの創業者が新しく立ち上げたサービスだそうです。まだ日本語化はされてない様子。

私がこのサービスを選んだ理由は、ただただシンプルだったから。書きたいことだらっとかけそうだなって。まあ日常なのでこのブログやツイッターで宣伝することはないと思いますが、一応記させていただきます。

一次創作/未完③

前回、前々回の続きです。すごく長くなりました。

 

4月29日

朝は笹が興奮して大変だった。なんとか笹を宥めて学校に送ったが、そんなに嬉しそうな笹をみれて内心はとても嬉しかった。

 

 

今日の夕飯は明ちゃんも食べに来るので、大皿料理を作ることにした。昨日のうちにメインのポトフの下ごしらえと、スープ、デザートの用意はしたので、あとは家に帰ってサラダの用意をするだけだ。明ちゃんのお母さんとは、私が放課後に笹と明ちゃんを迎えに行き、夕食後に明ちゃんのお母さんが迎えに来るということになっている。
(やっぱり子供はフライドポテトとかのが喜ぶかなあ。家にストックがあるし、保険として揚げとこう。余ったら明ちゃんのお母さんにお裾分けしよう)
そんなことを考えながらボーッと1日を過ごした。

 


「篠ちゃん!」
放課後、学童に行くと笹と明ちゃんが手を繋いで駆け寄ってきた。2人とも楽しみで仕方がないみたいだ。
「よし、先生にご挨拶して3人で帰ろうね」
荷物を持って来るよう促し、先生方に事情を説明する。私からも明ちゃんのお母さんからも事前に一報入っていたので、先生方はにこやかに見送ってくださった。

 

 

3人で歩いて家に帰った。
「ただいまー」
「おじゃまします」
明ちゃんはごく自然に靴を揃えて置いた。
(育ちのいい子なんだなあ)
なんて思いながら私はキッチンに向かう。エプロンをつけ髪を束ね、ポトフをオーブンに入れスープを温める。
「ねえお姉ちゃん、笹お手伝いしたい!」
笹がキッチンにパタパタと入って来る。明ちゃんも、笹の後についてキッチンに入ってきた。
「手伝うことかあ。もうサラダくらいしか作るものないけど……じゃあ2人は野菜を洗ってくれる?」
「うん!」
2人仲良く返事をして、ニコニコと野菜を洗い始めた。そんな姿を見ながら私は彼女たちの洗ってくれた野菜をゆっくり切っていく。

 


「痛っ」
普段の自分のペースで切らなかったせいか、2人に気を配っていたせいか、手の先を少しだけ切ってしまった。血が少しだけ出ている。
「篠ちゃん、大丈夫?」
笹と明ちゃんが心配そうに見ている。
「うん、少し手を切っちゃっただけだよ」
「笹ちゃんのお姉ちゃん、よかったらこれ使って」
笹ちゃんがポケットから可愛らしいハンカチを取り出して渡してくれた。
「ありがとう明ちゃん」
こういう時は遠慮せずに受け取るのが吉だと知っているので、私は明ちゃんのハンカチで傷を拭いた。そのハンカチからする香りは、どこかで嗅いだことがあった。

 


「洗って返すね」
そう明ちゃんに伝え、ハンカチをポケットに入れて作業を再開した。笹と明ちゃんも、野菜洗いを再開し、数分後には山盛りのサラダができていた。
「よし、2人とも助かったよ。ありがとう。ポトフができるまで2人で遊んどいで」
「うん!」
2人で仲良くリビングで遊び始めた。私はその間にポテトを揚げ、スープとサラダも盛りつけて、テーブルに並べる。
(あ、制服のままだった)
ささっと部屋着に着替え、キッチンに行くとちょうどポトフができたので、それも盛り付け妹たちを呼んだ。

 

 

「美味しい!」
「お姉ちゃんのお料理、美味しいでしょ!」
笹が自慢そうに明ちゃんに言った。明ちゃんは笑顔でこくこく頷いている。
「笹と明ちゃんの手伝ってくれたサラダも美味しいよ」
2人はそれを聞いて、嬉しそうに顔を見合わせて笑っていた。

 


やはり料理は作りすぎていたので、明ちゃんへのおすそ分けにとタッパーに詰めた。
笹と明ちゃんは2人でおままごとらしい遊びをしている。
そのとき、ピンポーンとインターホンが鳴った。玄関に向かいドアを開けると、知らない男の人が立っていた。
「明を迎えに来ました」
「…はあ」
すこし訝しげに返事をする。このご時世なんだから、誘拐なんて可能性もあるし。
その時、笹と明ちゃんが玄関にやって来て、
「あ、お兄ちゃん!」
と明ちゃんが嬉しそうに言った。

 


明ちゃんが荷物を取りに行っている間に、お兄ちゃんと呼ばれた人に謝った。
「すみません、変な態度とって。このご時世なので警戒してて。はじめまして、笹が妹さんにお世話になっています」
「いえいえ、こちらこそお世話になってます。あと、はじめまして……じゃないよ」
「え?」
「同じ高校にいる、花鶏さんでしょ?」
向こうは私を知っているようだが、私はさっぱり心当たりがない。特に入学して約1ヶ月、周りに関心を持たなかったのでしょうがないが、なんかきまりが悪い。
「…覚えてない?昨日俺、花鶏さんの隣に座ってたんだけど……」
「あ、あのいい匂いの人」
ここまで言われて合点がいった。先ほど明ちゃんのハンカチを借りた時に思った、どこかで嗅いだことがある匂いとは、彼の匂いだったのだ。
「いい匂い?俺が?ああ、母さんの趣味の柔軟剤かな」
「うん、すごい好きな匂いだったから」

 

 

「おまたせっ!」
明ちゃんがパタパタと玄関にきて、靴を履きはじめたので、会話はそこで終了となった。


「あ、そうだ、ちょっと待っててください」おすそ分けがあるのを思い出しキッチンに戻り急いで持ってくる。
「今日張り切って作りすぎちゃったんで、よかったら食べてください。入れ物は返していただかなくても大丈夫です」
「いや、明日学校で返すよ。ありがとう」
彼はそう言うと明ちゃんの手を引き、笑顔で会釈をして出ていった。

 

 

「楽しかったね!」
笹が興奮冷めやらぬといった様子ではしゃいでいる。
「よかったね。さ、お片づけしてお風呂入って寝よっか」
「はーい!」
すこしドタバタしたが、笹の喜ぶ顔が見れたのでよかった。そんなことを思いながら私は笹と食器を洗った。その時にはすでに、彼のことは頭から抜けていた。

一次創作/未完②

前回の続き物となっております

 

4月28日

学校帰りに妹を小学校の学童へと迎えに行く。親が共働きのため、これは中学の頃から私の日課だ。高校を電車通学のところにしなくてよかった、なんて思いながら道を急ぐ。

 


「篠ちゃんっ! 」
妹が私を見つけるなり笑顔で駆け寄ってくる。 私は学童の先生方に挨拶をしつつ、妹の荷物を受け取って歩きだす。
「笹、今日は学校どうだった? 」
「今日はねー九九のテストがあって、笹ちゃんスラスラ言えたよ! 」
「たくさん練習してたもんね。じゃあ今日の夕飯は明の好きなもの作ろうか」
「やったー!あ、明日友達おうちに呼んでいい?」
「笹の学童のあとなら大丈夫だよ。 学童にいる子?」
「うん!えっとね、明ちゃんって子だよ。明ちゃんの電話番号ももらったから、あとから電話していい? 」
「うん、お姉ちゃんもその後で明ちゃんの親御さんとお話させてね」
「わかった!」
「じゃあ、今日と明日のお夕飯の材料買って帰ろうか」

 


会話に一区切りついたところで、丁度最寄りのスーパーマーケットに着いた。さっさと食材を買って帰ろうと、カゴを持ち野菜売り場に向かうと笹が走り出した。
「笹?」
「明ちゃんいた!」  
歩いて笹を追いかけると、笹と同じくらいの女の子とそのお母さんと思われる人が並んで歩いていた。
「明ちゃん!」
笹が呼ぶと、女の子とそのお母さんがこちらを見た。
「あ、笹ちゃん!」
明ちゃんと呼ばれた女の子が嬉しそうに手を振る。
「こんにちは」
明ちゃんの母に会釈され、こちらも会釈を返す。
笹と明ちゃんは一緒に明日の計画を練っているようだった。
「明が明日笹ちゃんのお家に行くってすごい嬉しそうで…ご迷惑じゃありませんか?」
「はい、私の学校の関係で笹の学童のあとになりますが、こちらは全然問題ないですよ。よろしかったら夕食も食べていってください。人数多いほうのが笹が喜びますので」
「いいんですか?じゃあお言葉に甘えて」
「やったー!!笹ちゃんとご飯!!」
「やったね明ちゃん!」

 


いろいろと話が進み、最終的にお互いの連絡先を交換しスーパーマーケットを出た。
「楽しみだね、お姉ちゃん!」
興奮で汗をかいている笹にハンカチを渡しながら、そうだねと答える。

 


普段私も親もあまりかまってやれないから、笹には我慢をさせている。明日は笹が楽しめるように少し頑張ろう。そんなことを考えながら家に入った。

一次創作/未完

4月27日 晴れ

 

「昨日携帯水没させちゃってさ〜」
「うわーまじで?ジップロックに米と一緒に入れてみた?」
「んー、いろいろ試したけどご臨終されたよ。バイト代入るまでは原始生活だなぁ」


わはは、と笑いながら"お友達"とご飯を食べる。携帯を水没させた彼女のことは正直どうでもいい。街で見かけたら迷わず見て見ぬ振りをするだろう。私にとっては学校生活を円滑にするだけの存在。学校という社会で独りぼっちは悪目立ちしやすいから、面倒から身を守るプロテクター、バリケード。どうせ高校卒業したらみんな疎遠になるんだしね。

私は、自分で言うのもなんだが、ドライだと思う。他人に関心がそこまでないんだ。人の話は聞くけれど、それで?と心の中では思う、そんなタイプの人間。ひねくれてることはわかってる。でもこれが私なりに学んで考えた賢い生き方。自分をわざわざ傷つけようとは思わないから。ドライ、言い換えれば臆病者。



4月28日 晴れ
今日は携帯を水没させた彼女は休みだ。風邪かな、でも私には関係ないし、迷惑だろうし連絡はいいかな、なんて思いながら席に座る。まだ移動時間なので人はあまり来ていない。別に今日くらい1人でもいいだろう。先生に軽く挨拶をしてから、予習をするわけでもなくノートを開き、書かれた自分の文字を目で追う。バラバラと教室に人が入ってくる。ああ、隣にあまり知らない人が座るのはめんどくさいな。そんなことを思いながら教科書を隣の机に広げて、テリトリーを敷く。みんな教科書を一瞥して、察し、思い思いの席に座る。
授業開始のベルが鳴る。私の席の隣は空いたままだ。自分の荷物を自由における机はありがたいので遠慮なく使う。先生方話し始める。いつもこの先生は導入のストーリーが面白い。先生の方を見ていると、とびらが開く音がした。パタパタと足音が近づいて来て、私の隣で止まった。
「隣座っていい?」
小さな声で訊かれる。正直躊躇ったが、チラッと見た感じだと空いている席は無い。相手の顔も見ずコクリと頷き、隣の机の上の私物を退ける。訊いてきた相手も特にこちらを見ることなく隣に座る。

 

その人は男の子だった。名前は知らない。髪型はみんなと同じ。特に特徴は覚えてない。強いて言うならほのかに良い匂いがした、ような気がする。